赤ら顔にワセリンはいいのかな・・・
でも、ワセリンは石油からできているっていうので、肌が敏感になっている赤ら顔に本当に良いのか心配に。
そこで、今更ですが「ワセリンの特徴や働き」についてや、「本当に赤ら顔に良いのか?」を調べてみることにしました。
ワセリンの特徴
ワセリンは、石油から精製された鉱物油の軟膏で、においや味もなく、中性ですので肌に対して刺激性も全くありません。
生成されているものは日光や湿気などによって酸化して腐ることもないので色々な軟膏の基剤や化粧品基剤として使用されています。
そのことから、肌に刺激がなく安全性が高いことや、吸水性や浸透性が無いため肌を保護し水分が蒸発するのを防ぐので保湿剤に向いていると言われているんですね。
ワセリンには、黄色いワセリンと白いワセリンとがありますが白いワセリンが精製され純度が高くスキンケアに向いています。
なかでも、顔などの肌が敏感な部分に推奨されているのは「サンホワイト」というワセリンです。
どうしてサンホワイトが良いと言われているのかというと、サンホワイトはスキンケアに向いている白色ワセリンを更に精製し(不純物を取り除いて)純度を高めた高品質の白色ワセリンだからです。(他の配合もありません)
一般的に油は太陽光や大気などの影響を受けて、酸化(劣化)しますがサンホワイトは純度が高いために紫外線吸収の影響をほとんど受けず、一般的な白色ワセリンと比べると、柔らかくべた付きも少ないと言われています。
こうした事から、サンホワイトはスキンケアに向いていると人気が高いんですね。
※お子さんがいる方や、もっと柔らかい使用感が好みの方は「ベビーワセリン」でも良いです。(サンホワイトと同じように純度が高く純粋なワセリン)
ワセリンの使用方法
ワセリンの使用方法としては、顔に付ける場合においては、耳かきほんの少しすくう程度の量を両手の手の平で温めながら伸ばし、ハンドプレスしながら顔に付けます。
付けてないと感じるくらいがちょうど良いので、擦って無理に伸ばして付けたりしないようにしましょう。
※ケアがをした時など出血を止める時や、乾燥を止めるために水道水で患部を良く洗ってから湿潤療法でワセリンをたっぷり湿布しガーゼなどで保護します。
また、他のスキンケアと併用しても良いのですが、化粧水などを付けた最後に蓋をするようにワセリンを薄くつけます。
洗顔は、ワセリンが無害なため基本的にはワセリンが残っていると感じても、無理に洗い流す必要はないようです。
ワセリンは完全無害?
そもそもワセリンには作用も副作用もありませんが、完全に無害とは限らないようです。
体質や肌の状態によっては、ワセリンに反応して接触性皮膚炎を起こしてしまう方もいますし、少なからず角質層にワセリンが溶け込むことで、角質層内の肌バリア成分や、天然の保湿因子(NMF)の働きが悪くなる可能性もあるので、絶対に安全か?と言われれば、そうとは限らないと言われています。
不純物を徹底的に取り除いた純度の高いワセリンであっても、「パッチテスト」を行い、慎重に使用することは大切かもしれませんね。
赤ら顔を改善させる成分は入っていない
ワセリンは、先ほど解説したように特別な場合を除いて、肌に刺激もなく安全に使用できる軟膏ですので、肌が敏感になっている赤ら顔に使っても問題ないと考えられます。
荒れた皮膚の保護や水分蒸発を防ぐために赤ら顔にワセリンを処方する皮膚科もありますので乾燥や肌が薄いことで赤ら顔になっている方には良いと考えられます。
ただ、ワセリンは肌を覆うだけになりますので、赤ら顔の原因になっている毛細血管の拡張や炎症を沈める効果はありません。
蓋をするだけなら、ワセリンは使えますが、それ以上の効果を期待できないと言うことになります。
赤ら顔を改善できる化粧品
赤ら顔には、赤ら顔の原因になっている毛細血管の拡張や、肌の炎症を沈める「赤ら顔用化粧水」があります。
ワセリンを使う事に比べると色々な効果が期待できるため、赤ら顔のケアに使われる方が増えています。