なかなか改善しない赤ら顔。
漢方をとりいれると赤ら顔が改善すると言われていますね。
ですが、同じ漢方でもやはり赤ら顔の原因によって選ばないといけません。
また、当たり前ですが必ず改善するとも限りませんが、いろいろ試しても改善されない場合は試してみる価値はあります。
東洋医学からみた赤ら顔
東洋医学では、何か体に異変が起ることや症状が出ることを、菌などのせいではなく「身体の調和は乱れている」と捉える考え方から、調和の乱れた身体を整え、病気にならない身体にしていく事に重点を置くのが東洋医学の考え方です。
その中で、植物などから作られる漢方薬を煎じて飲んだり肌に塗ったりして身体を整えます。
漢方薬は自然のものからできていますので、薬と違い刺激や副作用も少ないため体に優しいとされ、愛用されている人も多くいます。
赤ら顔は、毛細血管が見えるなど、一般的な肌の人より顔の赤みが目立つと赤ら顔と言われ、東洋医学ではこうした症状も身体の調和がとれていないととらえ、身体の調和をとるため漢方薬を用います。
東洋医学では、症状が現れた場所によって臓器と結び付け考えられます。
例えば、「左頬に症状があれば肝臓の調和が乱れている」「右頬に症状があれば灰の調和が乱れている」などと考えていきます。
また、顔の赤みは熱によるもの(体温ではなく自分で感じる熱)と考えられ、いくつかのタイプに分かれそれそれに合う漢方薬が違ってきます。
赤ら顔に良い漢方薬
顔がほてって赤ら顔になる
原因は女性ホルモンのバランスにる自律神経の乱れから起こっているとうのが東洋医学の考え方です。
そうした場合には、「温経湯(うんけいとう)」や「加味逍遙散(かみしょうようさん)」という更年期特有のほてりに用いられます。
「女神散(にょしんさん)」という漢方は、めまいやのぼせにも効果があります。



興奮や緊張、によって赤ら顔になる
気が高ぶって興奮しやすく動悸しがちな場合には、高ぶった神経を鎮める「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」イライラ、ストレスには「抑肝散(よっかんさん)」が用いられます。
ちなみに抑肝散はもともと小児のかんしゃくに使われていたものだそう。


血液の滞りが原因の赤ら顔
血行が悪く、毛細血管が拡張して赤ら顔になっている場合は、血行を促進する「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」「加味逍遥散(かみしょうようさん)」「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」などが用いられます。



「赤ら顔の改善が期待できる漢方薬」まとめ
赤ら顔のタイプによって改善が期待できる漢方薬を紹介しました。
上記に書いた漢方薬以外にも赤ら顔に良いとされるものはあると思うので、もっと細かく自分にあった漢方薬を飲みたいと思われる場合はプロに相談するしかありません。
そのような場合は、漢方薬を処方してくれる病院や漢方薬局で相談すると良いです。
食生活や生活習慣、スキンケアにも気を付けて赤ら顔を治したいですね。